昔々、私たちの子供のころは、絵本から物語へと読み進むしかなかった。初等期にふさわしい論評や解説書が不足していたからだ。したがって、概念を理解し、論理的思考に導く環境は中学や高等学校まで待つしかなかった。環境がそうだったからだ。 ところが、今や初等期を意識した解説書や評論が多数出てきた。特に科学に関... 続きをみる
2019年5月のブログ記事
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米中の覇権戦争は、レアアースや米国債まで出して、投げれるものは全て投げつくす泥仕合となりそうだ。世界を二分する二極経済圏になるまで泥仕合は続くのか? 日本の経済は昨秋にピークを終え、設備投資や消費も減速し、下降局面に入る模様。消費税の導入も微妙になり、関連した設備投資も模様眺めで進まない。及び腰の... 続きをみる
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親の子供への愛は深く、永遠だ。しかし、そんな親ほど子供の明日が見えにくくなる。 私の親の世代は、戦後の高度成長とバブルの初期までだった。従って、社会保障に関する感覚も右肩上がりだ。自分の子供は、自分同等ないしはそれ以上と思っていた。 ところがである、息子の年金予定額を聞き愕然とする。公務員だった自... 続きをみる
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全国の地銀の決算が出そろった。貸出利ザヤだけではなく、債券などの運用もピンチだ。地場産業が後継者難で縮小する。地銀も同じく縮小するしかない。遺産の相続人まで都市部に集積する。地方経済は社会資本の老化と少子・高齢化で行き場が無くなりつつあるのだ。データエコノミーは既存の地方小売り業を追い詰める。 金... 続きをみる
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基本情報技術者試験とは、高度IT人材の知識と技能を測る国家試験だ。合格率22%で、企業の若手技術者や大学生が主に目指す試験だ。合格すれば企業のシステム開発に即戦力として認められる。 千葉県の小学4年生が合格したとの報道を受け、情報リテラシーの深淵を思う。当塾のプログラミング教室でも、2年目のコース... 続きをみる
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東京大学を中心に国家公務員上級職は、試験の成績が良い英才の結集軸とされてきた。しかし、国家を背負う英才の成績は、この30年振るわない。 典型が、日の丸液晶だ。経済産業省の再生計画はことごとく破綻し、投資の方向とタイミングを逸脱した。先行していた有機ELにも乗り遅れ、価格競争で頓挫し、リストラに次ぐ... 続きをみる
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デジタルエコノミーに既存の産業が飲み込まれ、廃業に追い込まれる。大型小売業も「恐竜」にたとえられて、絶滅するとか。自動車産業ですら危ぶまれている。 イオングループの総帥岡田氏は、日本にイノベーションの土壌は無く、デジタル技術の開発拠点を中国に設置し、完成形を日本に移植するとの方針だ。日本は保守的で... 続きをみる
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昨日の日曜日「ぽつんと一軒家」が20%近い視聴率を獲得した。驚きの記録だ。一方NHK大河は一桁に沈んでいるとか。大河の常連である私も、今回だけは見ていない。我が家の家族も、昨日は「ぽつんと」を見ていた。面白かったとの感想だ。 2020年東京オリンピックを意識して好機ととらえたのだろうが、そもそも1... 続きをみる
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都立最低の偏差値だった高等学校から、名門大学の合格者が続出。母校に感謝し愛着を持ち、人生の目的も明確になる。「キセキ」だ。 キセキの種は、「哲学対話」というグループ討論だ。数名で90分間テーマを決めて議論する。ルールは「他人の意見の全否定はダメ」だけとか。 結果、相手の意見を読み取り、自分の思考を... 続きをみる
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日本は世界で最もAIによる代替可能性が高いとか。勤勉さが仇となっているのだろうか? しかし、アメリカのラスベガスのように、「ロボット導入反対」と労働組合を先頭にストライキを叫ぶ必要はあるまい。人間の場所は必ず生まれる。 ただ、課題を母国語で「読み解き」「共感する」コミュニケーション能力を持っていれ... 続きをみる
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平成は、天皇皇后陛下の孤軍奮闘で終わった。大災害や経済の停滞。主力産業の崩壊。ジャパンディスプレー(JDI)を筆頭に、官民連携日の丸企業の完敗であった。唯一世界と対峙したトヨタも、ハイブリッドからEVへのシフト加速と自動化への強豪進出で視界不良となった。 エクソソーム(細胞伝達物質)やDNAの未知... 続きをみる