scholarの志

公教育と明確に違った体験型学習(Active learning)を実現するのが私の願いです。未来の創り手となる子ども達に何を準備しなくてはならないのか。児童期の多様性を尊重し、Scientific literacy(科学の論理展開力)の育成を目指します。岡山理科学館に協賛し、地域から世界に飛躍する人材を育てます。

科学は地域を興し、こどもに夢を運ぶ

山口県周南市では、下水処理場に水素生産プラントを併設させる試みが進められている。
下水処理水と海水の濃度落差で、イオンの移動を促し、安価な発電を実現するとか。
この電力を利用して、下水処理水から水素を電気分解させる。このプラントで、燃料電池車(水素エネルギー)2,800台分を賄えるそうだ。
近海の海水と下水処理水が中心のシステムだから、生産コストも太陽光の1/3、風力の1/2だ。おまけに、水素と同時にできる酸素は、下水の処理工程に再利用できるそうだ。周南市の水素先進都市構想と山口大学の協業だ。 素晴らしい。
島根県の離島では、生徒たちに「地域学習」を島民全体で推進し、学校の学習環境を基盤から強化し、都市部から留学希望者が激増した事例が報告されている。
安易な太陽光発電に沸いた投資バブルではなく、地域と科学に根差した事業こそ、そこに育つこどもの教育につながっている。郷里に誇りを持ち、科学に夢を託す。
そんな地域社会を夢想する。
マスコミ報道も、つまらないネタばかり繰り返すのではなく、地域へ夢を伝えたらと思う。画一的なメディア情報は、思考を停止させる。

世界は「デジタル・ドリーム・キッズ」の育成競争

日曜理科研究室での出来事だ。先生が遺伝子のゲノム編集の社会的影響を説明した時、生徒から突然の質問が飛んだ。「先生は学会に行ったことがありますか?」「学会では一番誰が頭がいんですか?」医学部で分子生物学の教授であった先生もタジタジとなった。最近の子どもは「頭がいいか、悪いか」を良く言葉に出す。誰の影響か?


電子情報技術産業協会の報告では、情報サービスの世界市場で日本のシェアは20%超から10%近くまでに落ち込んでいる。直近10年間の結果だ。成長分野での劣化は著しい。
21世紀世界を席巻しているキーワードは「STEM」。科学・技術・工学・数学の頭文字だ。論理的な思考力や創造的な問題解決能力を養うことに力点が置かれる。
OECD先進国でのプログラミング・ロボット・人工知能・3Dの教育は加速度を増している。高等教育にとどまらず、初等・中等教育から一貫した国策として進められている。


受験偏差値一辺倒の鎖国教育に浸りきっているこの国の作り出した、受動的で画一的な、「一番頭がいい」「何番目に頭がいい」を乗り越えないと、国力の劣化は避けられない。科学的事実と尺度が、一様に関連付けることが困難で、多様に存在する自然界の現実を学習させる必要がある。答えは一つではない。


「デジタル・ドリーム・キッズ」をいち早く提唱したのは、日本のソニーであったが、それを体現したのは米国の起業家たちだった。保護者・行政・企業が一体となって、閉鎖的一元価値を打破し、イノベーションを主導できる人材の育成に注力する時が来ている。