「アルトハイデルベルク」子供の時に読んだ小説だ。歴史ある学都での青春ドラマであった。思春期の胸に深く印象付けられた。しかし、今やドイツは「フンボルトの理念」といわれる教養主義と決別する大学改革を突き進めている。 ドイツは2011年「インダストリー4.0」を宣言。IOTとAIを媒介としたデジタル生産... 続きをみる
2018年10月のブログ記事
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女子駅伝で、骨折しているにもかかわらず這いつくばってタスキを繋いだ情景を見て感動したなどとのテレビ報道を聞くと、日本帝国陸軍を想起する。 確かに、駅伝競技は日本で生まれ、日本的ではあるが、帝国陸軍的では困る。スポーツは研ぎ澄まされた技能の勝負であり、勝者にも敗者にも輝いて欲しい。 主宰者は、「見世... 続きをみる
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永く日本の人材育成は企業が担ってきた。大学までは世間知らずの子供で、入社研修から本格的なOJTによる学習が始まった。語学もしかり技術もしかりだ。だから、日本の高等教育機関は学生の世界との接点や社会との接点に無責任でいられた。 アメリカでは、企業が専門的スキルや高等技能を高給で雇う慣習があり、ロース... 続きをみる
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公的年金の積立金が枯渇する時期の試算が厚労省と研究機関によって大幅にズレる。 厚労省試算だと2110年 日本総合研究所や大学のチームだと2050年代前半。経済指標をどのように織り込むかの差だ。どうやら後者の方がリアルな係数のようだ。 世界30か国の年金制度評価で我が国が29位なのもうなずける。通貨... 続きをみる
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ドグマとは「教義・教説などと訳され,ときには柔軟性を欠く無批判な信念という意味で使われる。」 6年ほど、こどもプログラミング教室を営んできた。それに関する教育論で、SEや関連業界経験者の発言で気掛かりなのが以下のような論旨だ。「コーディングは小学生からリアル言語を覚えなくては意味がない」「プログラ... 続きをみる
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千代田区麹町中学校 そこではAIによる個別学習が実現している。個人のタブレット端末で学習が進み、解説も弱点の補強もAIが分析リードする。先生はサポートに徹する。 学校でも家庭学習でも一貫してAIが管理する。定期テストも宿題も不要となった。 修学旅行では、課題として「ツアー旅行プランニング」が課せら... 続きをみる
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経団連会長は、今回の制度廃止に関して今の大学教育に多くの課題を提示した。一言で言うと「時代にズレている」と。日本の大学ガラパゴス論だ。 国際的な教養資質を企業側は求める。 グローバルな視点と語学力に加えて特定の専門性。それを備える教育を怠っていると経団連の指摘は厳しい。 一方、埼玉大学の学長は「学... 続きをみる
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「車をこよなく愛する」トヨタ社長と「車は単なるハコだ」のソフトバンク社長 水と油の提携発表は、第四次産業革命の姿を浮き彫りにした。 世界のトヨタ。産業界の王者。しかし、主導権はSBにある。危機感に押されたのはトヨタの方だった。20世紀では考えられない構図だ。現に20年前は孫社長が申し込んで豊田課長... 続きをみる
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MM総研の2017年度調査、企業経営層のAI理解に関してアメリカ50%ドイツ30%に比して日本7%との報告。データサイエンスやその活用を生命線とする第四の産業革命は始まっている。 プログラミングやコンピューターサイエンスの教育を語る時、20世紀のプログラマー達は、コーディング言語ありきの古典的な議... 続きをみる