ロボット プログラミング 科学教育 岡山市

21世紀に生きる子供たちに伝えておくべきことは

公教育と明確に違った体験型学習(Active learning)を実現するのが私の願いです。未来の創り手となる子ども達に何を準備しなくてはならないのか。児童期の多様性を尊重し、Scientific literacy(科学の論理展開力)の育成を目指します。

こどものプログラミング教育に関して

世界で学童期のプログラミング教育が関心を集めている、日本でも2020年から義務教育の指導要領に追加される。この欄でイスラエルの事例を紹介したように、日本は世界に一周半ほど遅れている。
現在国内に初等期プログラミング教育の専門家はいない。心あるSEとか情報系のエンジニアが取り組んでいる。しかし、共通して懸念されることは、コーディングの専門家から見た教育論が多すぎることだ。コードロジックと教育の発達段階論を論じて、小学校4年生からでないと習得できないとか、条件分岐の本質的理解は中学生になってからでないと無理とか。いろんな意見がある。
当塾では、5年ほど前にスタートして、最初の生徒は操山中学2年生だった。小学生にも対応可能なコース設計なので、最初の12か月分(1thステージ)は、半年で終了した。ところが、2thステージは「ムズイ」の連発だった。真剣勝負となった。次期指導要領原案では、高校2年生相当とされている内容が含まれ、より応用を問う内容となっている。どおりで「ムズイ」わけだ。
5年間の指導経験で思うことは、年齢で議論しても意味がないということだ。アプローチを国語として、国語と開発言語の翻訳とすれば、読解作文コミュニケーションである。しかし、一般的に小学1~2年生までは、導入期に付きっきりになるなど個別学習となり、本人が主体的に取り組めないリスクが懸念される。当塾の場合、自律型ロボットでの演習が付帯するので、より困難が伴う。幸い当塾には、就学前対応のロボット教室があり、そちらを優先して勧めている。従って、3年生以上とか4年生以上とかが目安となる。
同時に、プログラミング演習は、少数グループでの演習が多くの教育的効果を生む。個別指導はマイナスだ。能力のある子ほど不適切だ。問題解決能力や仮説能力の育成に、小集団は最も適している。個別は、依存心を醸成し、演習姿勢を消極的にする。実際ビックリするほど極端に差がでる。個別指導は「嫌いな子」だけに向いている。多くの保護者でこのことを誤解しているケースがある。
今後日本でも多くの臨床事例を重ね、教育専門家の層が蓄積されることを願っている。

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