激動の21世紀を想起させる トヨタとSBの提携
「車をこよなく愛する」トヨタ社長と「車は単なるハコだ」のソフトバンク社長
水と油の提携発表は、第四次産業革命の姿を浮き彫りにした。
世界のトヨタ。産業界の王者。しかし、主導権はSBにある。危機感に押されたのはトヨタの方だった。20世紀では考えられない構図だ。現に20年前は孫社長が申し込んで豊田課長(当時)が断った経緯がある。
データエコノミーは始動した。自動車各社はパートナー探しに躍起となる。
ホンダはGMと組んでウーバーテクノロジー
日産連合はGoogleなどなど 皆自主開発を放棄した。勝てないと解ったからだ。
シェアエコノミーやデータエコノミーは、自動車産業を変質させ、ルールも競合先も変えていく。社会構造のすべてとリンクして「移動を伴う情報サービス」として激しい戦いを繰り広げることとなる。20世紀の強みは、時にして無用の長物と化す。
価値を持った人財も資産も変質する。ビッグデータが最大の資産となる。中国の滴滴は世界100億人分の利用実績をデータ化しAIで解析し、世界中の需要を予測検知可能な状況を創り出す。未来産業の「塩」だ。
日本の教育環境も大きく変質しないと、無用の人材を創り出すリスクが拡大する。接待汚職まみれの文部科学省に日本の教育の指針を示すことは可能なのか?よく見極める必要がある。