scholarの志 ロボット プログラミング 科学教育 

公教育と明確に違った体験型学習(Active learning)を実現するのが私の願いです。未来の創り手となる子ども達に何を準備しなくてはならないのか。児童期の多様性を尊重し、Scientific literacy(科学の論理展開力)の育成を目指します。

おぼえる人になる前に「学ぶべきこと」とは?

 初等期の習い事で、専門家が共通して指摘することは順番が大切だと。単元の進行のみ重視すると、こどもの目線から外れてしまい、大人の自己満足となる。
 算数(数量や図形)では、視覚での理解が重要との指摘がある。数量が面や立体で理解できると、「覚える人」になる前に「考える人」になれるのがその根拠。この蓄積が進むと補数や分数も理解しやすくなる。さらには、マンデルブロー集合などの高等数学理論までも視覚によるアプローチが重要となるわけだ。(私は図形と数量は別物のように教わった。単元授業の悲しさだ。涙)
 次に、国語。語彙の習得(視覚・聴覚による)とその応用が優先されるべきとの指摘がある。語彙と情景のリンク付けだ。十分な語彙とその応用を獲得できないのに、作文したり文法を覚えると苦痛になる。外国語教育でも同じ指摘がある。日本の教科書は、逆の道をたどってきた。(幸い私は、本を読みふけって、朗読の代表だった。)
 最後に、絵画だ。五感で感じたものを習作デッサンして頭で整理するプロセスが大切との指摘がある。作文も同様だ。マップに落として客観視するプロセスが大事。そこで初めて、五感で感じたものが客体とされ、初めて立体的に表現として変換される。(小学2年生から水彩画を習った、それ以前には新聞広告の裏に落書きをしていた)
 自身の過去を振り返っても、嫌いになった科目は、入り口で問答無用と押し付けられたものばかり。口にするプロセスを間違えていたと思う。食わず嫌いだ。この歳になって、「量子物理」や「光と電磁波」がこんなに面白いものかと驚く。相変わらず化学式にはアレルギーがあるが、マンデルブロー集合をプログラミングで表現するに至ってはドキドキするのである。初等期に、出来るだけ素直に、この驚きを受け止めて欲しい。そして、将来に渡る永続的なScholarとなってほしい。#ロボット教室プログラミング教室

生徒を見くびってはいけませんね

 野田教室では、5年ほど前からロボット・プログラミング教室を運営しており、多くの小・中学生が演習に励んでいます。今年から山陽新聞カルチャープラザ本部教室で、ロボットやパソコンに触れたこともない、未経験な小学生向けのコースを開設しました。体験学習の裾野を広げる狙いもあります。
 はじめての小学生が、パソコンと自律型ロボットに触れ、演習を繰り返します。基礎的な訓練が続くと、「モ~疲れた」「先生やってー」「めんどくさい」などと叫ぶことも多く、野田教室の生徒と反応が違うので、慎重に進行を進めてきました。8か月が過ぎ、条件分岐も一通り終えたので、予告してサッカー大会を開催することにしました。
 その日は、一同様子が違い、なにやら緊張感が漂います。朝から競技場設営に大工仕事をして待ち構える当方も力が入ります。最初から弁解に走る子もいれば、じっと読書で待ち受ける子もいます。ぎりぎりに宮本武蔵のごとく登場する子も。
 最初、条件分岐と指示の種類をプロジェクターで再確認。競技ルールを説明。あとは、ロボットを指導するコーチの気持ちで、ロボットに作戦を伝授するよう促しました。「悩むなー」「どうしよう」との声には、「悩んだ分だけかしこくなるよ」と返答。放置しておきました。ただ、私のプログラムでのデモンストレーションだけは見せて、挑発しました。
 驚いたのは、80分フルに集中し、思いのほか高い成果が出せたのです。仮説設計し、実際に動かし、再修正する。問題は数値化して検証する。センサーが連動するので、全て数字でロボットに語り掛ける作業です。最後はトーナメント。決勝は最年少の女の子が優勝でした。皆で拍手を送り終了です。
 想定外の展開に、朝からの大工仕事も報われました。みなホッペが真っ赤になり、高潮した面持ちで帰路につきました。こどもの潜在的な「やる気」は突如として姿を現します。そしてその子の心に残るものであると信じています。同伴のお母さんも満足そうでした。#ロボット教室プログラミング教室