ロボット プログラミング 科学教育 岡山市

21世紀に生きる子供たちに伝えておくべきことは

公教育と明確に違った体験型学習(Active learning)を実現するのが私の願いです。未来の創り手となる子ども達に何を準備しなくてはならないのか。児童期の多様性を尊重し、Scientific literacy(科学の論理展開力)の育成を目指します。

「心の病、若手社員に急増」に思う

最近10代から20代の精神疾患が急増していると、日本生産性本部の調査で指摘されている。全国221社が対象だ。責任が重くなる一方、権限は与えられていないのが主因とか。


他方で、大学生の過保護は進んでいる。責任のあるアルバイトは禁止され、補助的アルバイトしか受け付けない。学校側が保護者を意識した処置だとか。


私の学生時代、バイトは社会との接点。インターンシップの始まりで、多くの洗礼を受けた。「ドキドキもの」であった。飲み会で非難され、泣いた経験もある。


高等教育と社会とのギャップが拡大しすぎている。大変危惧すべき状態だと思う。
社会ではボーダレスな競争が激化し、責任移譲が進む。一方高等教育は、保護者に忖度して学生獲得のため旧態依然の保護教育となる。


高等学校の学習指導要綱の改定案が準備される。もっとも旧態依然の高等学校の内容が変化し、その前に大学が変わることが必要だと思う。大学生は準社会人であり、今後はほぼ全員成人になるのだから。

改めて初心に 「Scientific literacy」科学の教養

アメリカが先行していたゲノム医療が日本でも本格化する。臓器別ではなく遺伝子の特性に依拠した治療薬の選定が始まる。中核拠点病院に岡山大学病院が選ばれた。旧帝大と慶応病院・国立がんセンターと並ぶ陣容が評価されたのだ。誇らしい。
一方、内閣府の革新技術プロジェクトで「チョコで若返り」研究に多額の資金を充てていたが、「チョコレートを食べた人だけのデータ」だったとか。厚生労働省の働き方改革のデータと一緒だ。本来比較に値しない比較や、良いとこどりの我田引水研究。ここに、科学の教養の片鱗すら見えない。
人類の英知を傾ける福島原発廃炉作業。工程表は40-50年とあるが、全く根拠がない。加えて汚染水や汚染土の中間貯蔵すら見通せていない。最終処分など検討すらできない状態だ。廃炉や賠償の予算も、当初11兆が既に21.5兆使い、70兆円の試算も出だした。世界の英知を結集して、人類の難題に取り組まなくてはならない。
21世紀に生きる子供たちに今、準備するものとは、「Scientific literacy」科学の教養であると。改めて思う。