5Gと蓄電で災害対応の強化を 千葉に学べ
千葉の台風被害は、電源喪失と電話・携帯のネットワーク破綻が要因だった。自治体や東電の初動が遅れ、国にも届かなかった。森田知事は公舎で鷹揚に構えて、多くの批判を浴びた。
来年に迫る5G。ソフトバンクは全国4500ブロックの基地局整備を2年前倒し、2022年末にめどを立てる方針だ。ドコモとKDDIもそれを追う。楽天は蚊帳の外だ。ドローンやVR(バーチャルリアリティー)を駆使する災害対策本部が機能する日も遠くないはずだ。千葉県の電源車の配置で、病院などが外された。行政や東電が現状を把握しなかったため、本当に必要なところに配置できていなかったのだ。
今後、「電気自動車の非常電源化」や「蓄電池による太陽光設備の再活性化」がより効果的だ。フェースブックもVRやAR(拡張現実)に世界戦略の軸を据える。森田知事のような昭和の遺構は引退いただいて、21世紀人材に担っていただきたい。気象を含め、あまりに時の変化が速すぎるからだ。
高価で不安定なリチュームイオン電池の次世代開発が待ったなしだ。中国のように国家プロジェクトとして金を惜しむべきではない。ただ、この度の台風で知ったのだが、基地局と基地局を繋ぐのは電柱を利用した有線もあるとのこと。電柱破損の場合は対策が急がれる。