PCR検査の陽性判明者だけ報道するのは 思考停止
毎日、東京都でPCR陽性が判明した人数だけが躍る。無いよりはましだが、ここは中国共産党一党支配の国ではない。
PCRの被験者数・陽性陰性確定数・検査総数・死者数・重篤者数・感染経路の判明の有無・入院者数・退院者数など同時に報道すべきだ。また、時間軸での推移を表にしてグラフ化すべき。大本営発表でもあるまいし、切り取り数字の刹那な報道姿勢に呆れる。報道の知性と良識が問われている。
また、都内で感染経路の未確定な陽性者が9 割近くに及ぶという事実に驚く。明らかに2週前から感染爆発が都内で進行しているとの指標だと危惧する。PCR検査を拒否された事例が多発している、明らかに特異な症状や海外渡航歴があるのにである。潜伏して拡散している実態が可視化されていない。従って、検査数に対する陽性者出現比率の推移は重要だ。
都内中心部で、無作為抽出して500人にPCRを実施したデータが知りたい。年齢も関係ない無作為抽出だ。クラスター解析だけでは対応しきれないレベルに3月下旬突入した可能性が高いと思われるからだ。
LineやGoogleのビックデータと罹患者データをAIが統合整理する、慶応大学と神奈川県は動向予測に挑戦している。吉村大阪府知事もデータの公表と解析に優れた見識を示す。
政府も、「布製マスクの2枚配給」だけにとどまらず見識を披露して欲しい。