高卒採用が過熱 自由で多様な就職活動を
企業の高卒採用意欲が27年ぶりの高水準だとか。初任給もうなぎ登り。いいニュースだ。中途半端な大学で、無駄に4年過ごした若者より、高卒の新卒育成の方が効率的だと思う企業は増えている。現在の4年制大学の教育水準は費用対効果が怪しい。
ところが、一人一社という高校とハローワークが築いた前近代的な制度が残っている。よく言えば、幼い生徒を守る制度ともいえる。時は21世紀。5Gによる第四の産業革命期。データエコノミーやサイエンスで、産業社会と人間のありかたは再定義される時だ。戦後の遺構は整理したいものだ。
商業高校や工業高校で技術を学びながら、企業へのインターンを経験し、多様でアクティブに生きる次世代の若者に期待したい。古い業界だけでなく、新しい成長産業にこそ若い力を生かしてもらいたい。地域創世の起爆剤となって、イノベーションをリードすべきだ。地域は、高卒こそ中核人材だと思う。そして、仕事に欲が出た時、大学や大学院で深く学ぶのが理想だ。国際水準である。