止まらない「アマゾン・エフェクト」
好景気の中、アメリカの小売店が3年間で1万店舗減少したとか。1994年創業のアマゾンに浸食された結果だ。
若いころから流通システムはアメリカを学んだ。アトランタの郊外商圏やNY北東部の大型モールなど視察したものだ。日本の10年先を常に走っていた。常に先導者だった。
しかし、2011年ころは書店王手が廃業に追い込まれた。2015年ころは家電量販の破綻だ。2017年はトイザラスが有名だ。最近はアパレルが追い詰められている。今後生鮮野菜まで範疇に収めるアマゾン・エフェクト。多くの航空機や船舶すら保有し、ロジスティクスのロボット化も最先端だ。
当初から警戒し、強引なプライム加入のやり方を批判したこともあった。個人的には好きではない。しかし、在庫がないとアマゾンだ。多くの書籍は依存しているし、あらゆる品種も、在庫が最寄り店になければアマゾンだ。
世界の小売りの覇者ウォルマートを2015年企業価値で抜き去り、2019年の時価総額では2.6倍までに突き放した。クラウドやAIでも巨額投資を進め、金融にも進出した。世界34億人に影響(支配?)を与える企業となった。どうする日本。