自動車業界が塗り替える産業地図
二年前まで続いた20世紀の業界地図がついに逆転した。特許競争力で,自動車大手をGoogle傘下のAI企業が抜いてトップに立った。予想が現実となった。しかも、新興の米国勢はレベル3以上のデータマシーン特許が中心だ。既存の日本など自動車メーカーはレベル1の特許が中心でハードの制御関連がメインだ。
この状態が続けば、IT革命と同じく先行組の総取りとなる。マイクロソフトやアップルのような存在が自動運転でも実現すると、トヨタ・日産・ホンダなどは加工組み立て工場と化す。利益は中枢データ処理システムの供給元に集中する。ビッグデータも独占される。
一方、欧米では傘下の部品会社が再編されメガサプライヤーとして系列を離れた。高収益を上げ開発投資も大規模化し、基幹系制御の体系を進化させている。インダストリー4.0を標榜するドイツが先行組だ。トヨタも系列以外のドイツ系メガサプライヤーを意識せざる負えなくなる。競争が「系列企業」を解体する。
多くの関連企業を持つ20世紀の巨人が、21世紀変身する。産業地図は塗り替えられ社会構造にまで波及する。影響は計り知れない。
遠からず岡山県下の産業界にも大きな変化が起こるだろう。
あっという間に身近に迫る21世紀の「データエコノミー」の世界はこれまでとは違う。
「OKグーグル どうしたらいいのか教えて?」