長期低迷にあえぐ同社は、AIやクラウドを活用した投資コンサルティングに舵を切る。競合するIBMなどの高利益率サービスに挑戦するのだ。
20世紀までの黄金時代。同社は「営業」「システムエンジニア」の両輪でクライアントの業務フローに合わせて製品を納めていた。このビジネスモデルに限界がきているのだ。
IOTの進化、AIとクラウドの登場によって、サービスは変容した。相手先に時間とコストをかけてカスタマイズする仕事では、高収益は望めない。独自のソリューションを提案するコンサルティングが必須となった。米国GMに続き日本のPanasonicも「脱ものづくり」を宣言した。21世紀型ビジネスのパラダイム転換は急激に進む。
現在500名のコンサルタントを2000人態勢に強化する。当然「機械学習」などのデータサイエンスの能力や統計数学の素養が問われる。3~4千万円の報酬で即戦力を迎え入れるとのこと。既存の社員の再教育(国内留学)と高度人材の高給採用。待ったなしだ。
職種の呼称も見直すらしい、20世紀を捨て、21世紀に立ち向かってもらいたい。安易なリストラではなく、社会人の再教育が必要だ。大学は高卒相手に楽な商売ばかりしてきたのだから、これからは社会人のリカレントに貢献して21世紀にその存在を示すべきだ。