「心の病、若手社員に急増」に思う
最近10代から20代の精神疾患が急増していると、日本生産性本部の調査で指摘されている。全国221社が対象だ。責任が重くなる一方、権限は与えられていないのが主因とか。
他方で、大学生の過保護は進んでいる。責任のあるアルバイトは禁止され、補助的アルバイトしか受け付けない。学校側が保護者を意識した処置だとか。
私の学生時代、バイトは社会との接点。インターンシップの始まりで、多くの洗礼を受けた。「ドキドキもの」であった。飲み会で非難され、泣いた経験もある。
高等教育と社会とのギャップが拡大しすぎている。大変危惧すべき状態だと思う。
社会ではボーダレスな競争が激化し、責任移譲が進む。一方高等教育は、保護者に忖度して学生獲得のため旧態依然の保護教育となる。
高等学校の学習指導要綱の改定案が準備される。もっとも旧態依然の高等学校の内容が変化し、その前に大学が変わることが必要だと思う。大学生は準社会人であり、今後はほぼ全員成人になるのだから。