ロボット プログラミング 科学教育 岡山市

21世紀に生きる子供たちに伝えておくべきことは

公教育と明確に違った体験型学習(Active learning)を実現するのが私の願いです。未来の創り手となる子ども達に何を準備しなくてはならないのか。児童期の多様性を尊重し、Scientific literacy(科学の論理展開力)の育成を目指します。

10年後60万人以上が不足する人気の仕事 DSとは

2020年5Gの時代が幕あけし、第四の産業革命は新次元へと進む。IOTは家庭から社会の隅々まで拡張し、データは桁外れの規模拡大を図る。GAFAの主導したネットユーザー情報から始まり、センサーとネットが融合する文章・画像・音声・3Dなどの非構造化データが膨張する。AIや機械学習アルゴリズムなどの専門家が新たな価値を創造するからだ。日本がこれに乗り遅れれば、名実ともに後進国となる。


具体的には、画像診断による病理の早期発見やゲノム情報の解析による最適治療薬の選定などだ。また、企業会計監査の指摘やドローンによる3D測量データとICT建機の融合による無人土木工法だ。小売り業界でも従来のPOSを超えた消費行動と購買心理のデータ化が可能となる。無人店舗に加えて自動調達も可能となる。企業間の連携により無限に可能性が広まる。したがって、10年後60万人から80万人の「データサイエンティスト」DSが不足する。情報産業社会革命が高度化すればするほど不足する。


大学は遅ればせながら、学科の改編を進める。国も専門の養成機関を作る。すでに先進国では実施されている既成の施策だ。だが、フランスやアメリカでは教育の進め方が従来と違うのが特徴だ。そこに「先生」はいない。
日本でも、DS人材に初任給を年俸730万円から3,000万円まで出す企業も遅ればせながら出てきた。だが、通常は新卒の2~3割増しが今の日本の相場だ。だから変化に遅れる。一気に全員1千万円以上にしたら、さすがのガラパゴス日本教育界も変わるだろうに。


現在金融界はリストラの嵐だ。しかし、DS人材は圧倒的に不足する。個人投資コンサルや融資審査もAIになる以上避けて通れない。PCやスマホが店舗に変わる時、データの処理能力は雌雄を決する。


そこで、商業高等学校と工業高等学校だ。このまま放置したら、収入格差の拡大の下層に固定されかねない。簿記を学んで卒業しても、会計現場は自動化され、決算までAIとなる。今のリストラ行員と同等になる。機械工学を学んで卒業しても。工学ロボットの制御や生産管理のデータ処理を学び直さないと高給が取れない。


今この専門高等学校を改編して、社会人も再入学させてDSの養成機関として再編成したら、卒後の年収が1千万円可能となる。100万人程度不足するのだから、全国の専門高等学校全て刷新するのが適当だ。高卒の高給取りを増産する。労働生産性は各段に上がる。社会人は学びにハングリーだ。若い生徒たちの刺激にもなる。


ただし、そこで昔ながらの座学をしたら即死となる。積極的な学びは得られない。好奇心と成功意欲を掻き立てる教育手法こそ望まれる。教育の革命が必要なわけだ。そこでアクティブラーニングの登場だ。先生たちの再教育も必要となる。脱「座学先生」が必要だ。

荒れる気象、高齢化の過疎を襲う 

気候変動による異常気象は、毎年各地を襲う。時間当たりの降雨量が異常な値を示す。


幼いころ、最高気温は32.××度程度で「猛暑」と報じられていた。夕立もやさしく、土の香を醸し出すような通り雨であった。毎夕の通り雨をやり過ごした田舎の風情は、静かで穏やかだったと記憶している。


郷里の小田川の氾濫や広島南部の土砂崩れなど記憶に新しい。風土が、過去受けてきた気象環境とかけ離れた異常気象に、悲鳴を上げている。一方、政府の予算は右肩下がりで減額されてきた経緯がある。かつて民主党政権下「コンクリートから人へ」のスローガンのもと衆愚政治が横行した。高度成長期の社会インフラは寿命を迎えている。これらの維持補修に舵を切り、新設を抑えるのなら意味があるのだが、言葉通り兼業農家へとなった。ポピュリズムを超えた無見識だった。


首都直下型地震や東南海地震は国難レベルの被害を生む。日本の火山帯も活動期に入った。台風は年を追うごとに巨大化する。外交安全保障対策費と防災対策費と社会保障費は拡大を続ける。


ならば、国家予算を拡大するのに匹敵した経済成長を獲得しなければならない。同時に、労働力減少下で遂行する科学技術力も必要となる。「労働生産性と科学技術力」だ。年金問題もここに行き着く、すべての国家的課題は「労働生産性と科学技術力」に収れんされる。


言い換えれば「雇用の多様性=社会人教育」「理数教育」となる。したがって、問題の根源は教育にある。