都立最低の偏差値だった高等学校から、名門大学の合格者が続出。母校に感謝し愛着を持ち、人生の目的も明確になる。「キセキ」だ。
キセキの種は、「哲学対話」というグループ討論だ。数名で90分間テーマを決めて議論する。ルールは「他人の意見の全否定はダメ」だけとか。
結果、相手の意見を読み取り、自分の思考を深め、環境への観察眼が鋭くなる。そして自分を見つめる眼も育つ。
そんな環境を育む母校を愛し、自分の将来を大切に思い、目的を育み、努力を惜しまなくなる。第一志望の大学に入り、将来を夢想し、母校の教育にも参加する。
受験塾に通い、寸暇を惜しんで学ぶことも大切かもしれないが、「なぜ学ぶのか?」を置き去りにして明日が見えるのだろうか?と心配する。素朴な疑問の答えがあるような気がした。