早稲田大学の英断に敬意 入試改革案発表
早稲田大学が、看板学部「政治経済学部」と国際教養学部・スポーツ科学部で高大接続改革の共通テストを課すことを決定した。特に政経学部は数学も必須化し、4技能重視の民間英語検定試験も採用する。学部独自試験は長文読解と論述に変更し、従来のマークシート方式を排除した。定員も絞り込む。さらに21年度から、全学部受験生へ高校までの経歴に関する作文(エッセー)提出を課すそうだ。
高大接続改革の4技能外部英語検定に後ろ向きな国立大学協会の姿勢に比し、私学の雄として21世紀人材のあるべき姿と入試の在り方改革を目指した姿勢に共感する。40年前から文系学部で数学を必須化し、小論文も課した慶応大学が優位にある現在。マークセンス方式で効率化と標準化を第一とした早稲田が、偏差値の下降リスクを恐れず英断を下した。
高大接続改革と当塾の理念は共通しており、私学の雄が決断した意味は大きい。国立大学に対する私立の優位が今後広がることを願ってやまない。多様性こそ教育の源泉だ。他の名門私立も21世紀対応に立ち向かうべきだ。
昭和初期の私立名門学部 20世紀
三田の理財
早稲田の政経
駿河台の法学
白山の哲学 21世紀にも活躍してもらいたい。