今年をピークに、来年から日本の情報技術に従事する
エンジニアは減少する。特にAIを中核とした高度人材の不足は、2030年ころは50~80万人程度の不足になるとみる。
データエコノミーが世界を覆い、IOTで全てがリンクする社会だ。当然の需要と言える。
日本のAIエンジニア新卒年収700万台の声も出だした。欧米には遠く及ばないとしても、中国の800万円台、シンガポールの780~1400万円。人材が減少すると飛躍的な相場となろう。現に、ベトナムの工科大学は草刈り場とか、インド・ポーランドなど世界中のAI専攻の学生は標的となる。この飢餓感は、半世紀は続くのだろう。
日本も、20年の小学校を皮切りに中・高と義務化が進み、24年の新大学共通テストでは、プログラミングが情報科目として必須化される。しかしだ、この成果が出るのは早くても28年以降だ。そのころ50万~80万人が不足する。これでは世界と戦えなくなる。
10年前から高等学校でプログラミングを義務化し、教師の養成センターを作ったイスラエルは、今やナスダックでアメリカに続くベンチャー企業数を誇る。画像認識では世界トップだ。なぜ日本はかくも時代感覚を失ったのだろうか?ガラパゴス化した教育を時代とともに世界標準に取り戻さなくてはならない。
有名大学生や卒業生がテレビで記憶力を競う番組など見ると、悪寒が走るのは私だけだろうか?AIの得意な領域を、人間が誇ることの愚かさを公共電波が垂れ流している。ガラパゴス化して、知の鎖国状態と言える。彼ら民放の給与は下がる一方らしい。論理的必然ではある。