基本情報技術者試験とは、高度IT人材の知識と技能を測る国家試験だ。合格率22%で、企業の若手技術者や大学生が主に目指す試験だ。合格すれば企業のシステム開発に即戦力として認められる。
千葉県の小学4年生が合格したとの報道を受け、情報リテラシーの深淵を思う。当塾のプログラミング教室でも、2年目のコースにある「情報Ⅰ試案:高等学校2年生相当」の演習項目を小学生で使いこなす生徒には驚かされる。なんとも理解が深い。従って応用のレベルが高い。うっかりすると教えられる。
中学生の同期生は一目置くし、大学院で研究指導を永年務めてきた講師も舌を巻く。着眼も独創的だし、こちらとしては「なるほど」「う~ん」しか出ない。ただ、まだ小学生なので、自分から論理的に説明するのは不得手だ。
このようなITの高度技術者の素養は、スポーツと同じで型にはめて試験しては育たない。フリーハンドこそ伸びしろを作る。標準的なものはないのだ。学校で教える教科書や先生の姿勢が試される。