IOTが開く高齢化する農業と社会インフラ
65歳以上が半数以上を占め、激減する就農人口。暗い話ばかりだった日本農業。今や景色が変わった。IOTによるセンサーとタブレット端末で、自宅に居ながら水田の水位調整や温度管理ができる。タブレット端末を操作するだけで、水路の扉は自由自在だ。
画像解析機能を搭載した無線ロボットは、WI-FI環境設置するだけで、野菜の収穫を深夜済ませてくれる。AIやクラウドデータの活用で「勘と経験」から一歩踏み出した農業が姿を現した。若年層の就農は、以前とは比較にならない、就職環境だ。
一方、僻地や島部の水道検針も、IOTで可能となる。人の手を借りずに瞬時に低コストで検針できる。老朽化して維持が困難な上水道設備の監視も可能となる。漏水などの検知も可能となった。社会が変わる。高齢化と老朽化と少子化の問題を、科学技術が真正面から立ち向かう未来を頼もしく思う。