「会えない時間が 愛育てるのさ」 当塾初等教育論
仮仮説思考力を育む必須要件は?
「解けない時間」を大切にすること。
「ああでもない こうでもない・・」と思いめぐらせる時、仮説思考能力は育まれる。
大阪北梅田スカイビルでの算数パズル道場山下師範の講演の一節だった。
思わず郷ひろみの歌が心をよぎった。
「会えない時間が 愛育てるのさ 目をつむれば君がいる」 よろしく哀愁だ。
スカイビルからの眺め
昨今、反応力の高い小学低学年の子供が入塾してくる。問題に向かうと「さっと」処理する。実に速い。しかしだ、文脈の理解で登場人物の心象が反対になっていたりする。
幼いころ、「アルトハイデルベルク」や「車輪の下」を読んだとき。目を閉じるとドイツの深い森と古城。ゆるやかに流れる川の石橋が目に浮かんだ。行ったことも見たこともないのにだ。そこで生きる登場人物に感情移入する。それが読書だ。
算数の分数や補数をイメージする。
登場人物の心象風景をイメージする。 幼い時が一番適切な訓練の季節だ。
低学年で上級学年の科目を前倒し学習させたり、速読を強いたりする「大人目線」の教育は、この時期不適切だ。
生涯通用する基礎能力を育てる時間が重要。
見極めるのは親の責務だと考える。