幼児教育無償化と保育士の待遇改善を急げ
大学は淘汰が必要だ。しかし、幼児教育を受ける機会均等は憲法の庇護にあるはず。「待機児童」などあってはならない。憲法違反だ。
保育士の待遇が改善されていない。平均給与が事務職などと比べても大幅に劣る。「志」だけにたよる制度は、崩壊する。「やりがいを感じるけど、続けられない」転職者の大方の意見だ。
アメリカのスポーツマネージメントメジャーと極東エリアのライセンス交渉を長年経験し、台湾や韓国の財閥と合弁交渉も取り組ん来た私だが、塾で子供を教えるのは「簡単で楽な仕事ではない」と痛切に思う。心構えや姿勢のブレは子供に直結する。真剣勝負だということだ。米国の渉外弁護士などと勝負する時と同じだ。
当塾で養護教諭の経験を持つ講師の方が、年長や1年生の男の子に接するのを見て、とても自分では無理だと思う。素直にスキルだと感じる。戦後の教育制度改革で、人口増に伴う初等教育課程の教員不足を聞き、田中角栄は「給料を上げろ」の一言で解決した。並外れた実行力であった。ツボを心得ていた。
意味不明の補助金や天下りがまかり通る中、なぜ幼児教育の重点政策が出ないのか?
先進国で最も幼児教育に金を使わない日本が、少子高齢化で一番苦しんでいる。低成長の根源だ。これで、韓国を笑えるのか? もっと足元を見るべきだ。