ロボット プログラミング 科学教育 岡山市

21世紀に生きる子供たちに伝えておくべきことは

公教育と明確に違った体験型学習(Active learning)を実現するのが私の願いです。未来の創り手となる子ども達に何を準備しなくてはならないのか。児童期の多様性を尊重し、Scientific literacy(科学の論理展開力)の育成を目指します。

東大院発 AI起業集団のリーダー松尾教授は・・・

2002年産業技術総合研究所に入所した松尾豊氏(現在44歳)は、ウェッブ上の言葉の関連性を抽出する技術を広告や社会インフラに活用する研究で、文科省に研究助成請求したところ、「広告なんか学問にならん」と却下された苦い経験を持つ。そして彼は、米国スタンフォード大学に転身し、マイニング技術の論文で数少ないAI研究者として国際学会に認められた。


2000年初頭、消費財メーカーのマーケティング部門でビックデータを活用し、商品や事業開発に応用していた身としては、すごい着想だったと思う。しかし、文科省の書類の山に住み着いた官僚にしてみれば、「広告?なんだそりゃ⁉」となる。今で言うところのGoogleやAmazonやFcebookである。今言われれば、さすがの役人も気づくのだが。


松尾教授は、高専のAIコンペを支援している。そこにはシリコンバレーで活躍するVC(ベンチャーキャピタリスト)が評価者として登場する。役人はいない。さらに、先生はこう指摘する。東大などの4年学部生より高専の方が、頭でっかちでなく実践的で起業に向いていると。松尾教授も、当時文部科学省で無く、VCがいたら日本で研究できただろうと振り返る。しかし、同氏はこうも指摘する「今からでは遅く、Webでは日本はもう勝てない」と。あまりにも、米国・中国の背中は遠い。


今、松尾研究室から多くのベンチャーがクラウドファンディングなどを利用して発進しだした。「本郷」がシリコンバレー・深圳のように活気づけば、日本の産業競争力も再生できる。AIは癌や難病の定義を変えつつある。そして長く臓器による編成となっていた臨床医療自体を再定義する。過疎の医療不毛地帯をも再定義する。革命的な変化を実現するからだ。


量子物理の博士号を東大で取得した知人の言葉が印象に残る。外国人や高専の出身者は夢を持ちタフに研究するが、学部上りはポテンシャルがないと。役人にはなれるが、今世紀の第四の産業革命には受験テクニックは通用しないようだ。だから、入試制度改革が提起されたのだが、それを役人が潰しにかかる。役所に「志」は無いようだ。

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