ロボット プログラミング 科学教育 岡山市

21世紀に生きる子供たちに伝えておくべきことは

公教育と明確に違った体験型学習(Active learning)を実現するのが私の願いです。未来の創り手となる子ども達に何を準備しなくてはならないのか。児童期の多様性を尊重し、Scientific literacy(科学の論理展開力)の育成を目指します。

大切にしよう科学との出会い 夏期理科実験教室

1年ぶりの夏季理科実験教室を開催した。岡山大学大学院医歯薬学総合研究科の客員研究員や環境理工学部の名誉教授に応援していただいた。


ゲノム解析や編集で話題のDNA、水素社会の起点となる水素ガスの生成、荒れ狂う気象の原理を理解する分子の変化、などなど身近な社会から科学の定理に迫った。
私自身は、法学部の学士である。従って自然科学の大学教育は経験していない。50歳を超えて技師の国家資格を取得したものの、応援下さる先生方からは多くを学んできた。


自然科学の基礎研究の大切さと、その影響力の大きさを幼い子供に体感してもらいたい。労多く、赤字続きの実験教室を続ける理由はそこにある。補助金なしに赤字を出し続けながら5年になる。7~8名のこどもに最低講師3名が準備から膨大な時間と労を必要とする。研究者の先生も、薄謝で協力してくださる。だから、かねてから日教組や行政が「営利目的の民間活動」と見下す態度への反発は消えることがない。「志」の無い組織には永遠に理解できないだろう。


2020年に血液一滴で癌の発見ができる検査システムが実用化される。これで二人に一人かかる癌の生存期間が劇的に変わる。東京オリンピックより感動的な出来事だ。
海洋の藻や海藻を再生させると、ブルーカーボンと呼ばれる海水に溶け込んだCO2が光合成で、酸素と有機物と水になる。温暖化対策は、海苔やワカメなど日本の食卓を守る行為と同一軸にあるのだ。魚やエビなど海産物も豊富になる。


「人間らしく生きる」ことと「自然科学との共生」は同義であると幼い心に感じてもらいたい。「なぜ学ぶのか」を放棄した単元型教育は、世界で類を見ない理科嫌いを中学から増産してきた。21世紀は文字通り科学の世紀となる。これからの時代、多様な学びの機会こそ望まれる。

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