スマートな変革とは スマートでない日本
「支店の閉鎖と戦う銀行支店長」のドラマが日曜にあったが、見るのを途中でやめた。スマートでない。それが理由だ。
シンガポールの金融業界は、業界を挙げて銀行員の再教育に取り組んでいるとか。シンガポール金融通貨庁の調査で、3~5年以内に銀行・保険・投資会社の大半の業務がデジタル化により変質するため、16億円をかけて4千人の再教育を実施するそうだ。AIと共にビックデータを使いコンサルティング営業できる人材への転換だ。雇用は拡大している。
日本でも融資審査は、AIのほうが精度が高い。人間がいかに形式的審査をしているのかが証明された形だ。そこで、日本はリストラ一本やりだ。スマートでない。
金融政策に過度に依存したアベノミクスの停滞は明らかだ。本来の規制緩和による成長戦略が見えないから停滞するわけだ。第四次産業革命による暮らしの変化を加速させ、地域で具体化させる国家戦略特区構想の法案が今回の国会で廃案となった。
アメリカや中国との差は、拡大することはあっても縮まることはない。なぜスマートに処理できないのか?教育に尽きると思う。非認知能力の欠如。創造性が貧困なのだと思う。解が一つしかない世界で育ち、問題解決能力がひどく低下した結果だ。