ついに日本も新卒一千万円時代に 情報技術者
NECが新卒年収一千万円を宣言した。従来の院卒で3百万円(ボーナス込)水準からの大転換だ。やっと日本もアメリカ・中国などと肩を並べる。
富士通は、カナダのAI子会社では日本の役員並みの年収で若手研究者を採用する。NTTデータも優秀なIT人材に2~3千万円の待遇を約束する。ソニーもエンジニアの初任給を2割増やしたばかりだが、これでは世界とは遠い。LINEも若手エンジニアに1~2千万円出すそうだ。
硬直した一律新卒制度を打破しないとイノベーションは生まれない。横並びは死を意味する。部長課長など役職はどうでもよい話で、良い研究や革新的な技術に惜しみなく金を投資すべきだ。評価は金とチャンス。国際標準だ。おのずとアジアの頭脳が集まりだす。インド工科大学やベトナムの工科大学など一流どころはアメリカ・中国に流れている。一番の理由は日本の給料が破格に安いからだ。
投資判断のできない無能な社長が余剰金をため込んでいる。だったら優秀な社員に投資すれば済むだけだ。設備がダメならエンジニアに投資。第四の産業革命も乗り切れる。
また、素質のある中堅社員に情報技術の留学を推奨し、再武装させることが必要だ。大学もつまらない既存学部は廃部にして、先端大学院を強化しリカレントを推進すべき。でないとまるごと閉鎖になる。教員もインドなどから呼び寄せるべきだ。
イノベーションが進めば、日本人の一般雇用も付いてくる。ただし、職種は様変わりしてくる。