AIが変える 雇用・価格・景気動向と中年サラリーマン
AIによる情報解析が進むと、価格は時と場所によって変動し、個人別に時間と場所によってカスタマイズ可能となる。無駄な空席や営業は排除される。最適値を求める経済活動は極端に進む。人工衛星が全国の駐車場を定点観測し、明日の来客数を予測する。
営業の人員は急激に減る、5Gにより居ながらに実体験できるVRによる仮想空間での営業プレゼン。必要なのは膨大なデータの解析スキルを持つ高度人材だ。ネット利用の医師が増えたため、国内のMR(医薬情報担当者)は5年間で3000人減少した。さらに減少は加速する。一方、そのデータ処理ができるMRは全くいないとか。情報システムに武装したMRなら破格の給与と待遇だ。
若年労働者の減少は、初任給を高騰させる。良いことだ。特にAIや情報処理の高度人材は破格の給与となる。新卒横一列は崩壊した。年功序列と生涯雇用も風前の灯となる。身構えなくてはならないのは、中高年だ。
永く均質に働き、同質化した労働力は荷物となる。先進七ヵ国で労働生産性のビリが定位置となっている日本だけに、いち早く再武装して、第二の人生に備えなくてはなるまい。均質・同質など20世紀にあった人生サイクルは、全て過去のものとなる。