ロボット プログラミング 科学教育 岡山市

21世紀に生きる子供たちに伝えておくべきことは

公教育と明確に違った体験型学習(Active learning)を実現するのが私の願いです。未来の創り手となる子ども達に何を準備しなくてはならないのか。児童期の多様性を尊重し、Scientific literacy(科学の論理展開力)の育成を目指します。

プログラミング教室 4年間の変化を報告

先週の土曜日に、第八期プログラミング教室説明会を開催した。親子で参加いただき1時間の説明を熱心に聴講いただいた。
5年前、アメリカのIT経営者達が作ったキャンペーン動画を見つけた。毎回説明会の冒頭に流している。「100万人エンジニアが不足しているのに、なぜ学校でプログラミングを教えないのか」「未来を変える魔法のようなもの」「ロックスターになるにも、医者になるにも必要なこと」と訴えていた。近い将来、日本もそうなるのかと思っていた。


ところが、説明会の前日、日経新聞の一面がAIの音声認識技術だ。20年のオリンピックまでに同時通訳を実現するため、企業やユーザーに無料開放してデータの蓄積を急ぐとのこと。3面以降は、「働き方改革」の法改正の中核にAI従事者やその営業が想定されているとのこと。続いて、新卒賃金の横並びが壊れた記事。AIや情報処理技能者は別格だと。初任給が破格の年収になっている。長く続いた日本の雇用慣行が音を立てて崩れている。
本日の紙面では、自動運転の研究拠点の整備に本腰を入れたトヨタの記事が載っている。アメリカの基礎研究拠点に続いて、東京に1,000人態勢とか。エンジニアは世界で不足している。


わずか4年で日本の足元まで届いたこの米国の動画の実情を報告した。一方、日本の大学では工学部の制御の学生ですら2年生からやっとそれらしい科目に接する状態だ。実社会の実情と乖離している。学生もあちこち情報を集めて参加するようだが、個人の努力に依存した内容だし、高校生と大差はない。お寒い状況だ。


第四次産業革命のロードマップは、加速度的に前倒しされている。私が若い時は「来るぞ、来るぞ」といったものの来なかった。今は「来るぞ」と言い終わる前に来てしまう。21世と20世紀の違いは大きい。と感じる昭和の20世紀人間である。

×

非ログインユーザーとして返信する