黒船が来た。自動車産業と輸送業界
110年前に自動車がアメリカで生産されて、内燃機関と大量生産のアメリカモデルは世界を支配した。豊田織機が血のにじむ努力をしてこれを実現したのも有名な話だ。
しかし、全てが変わる。
英仏に続いて、あの中国もガソリン・ディーゼルの禁止を検討しだした。世界は一気に電気自動車にシフトしそうだ。日本でも日清紡績が白金を使わないリチュウム電池資材の開発に成功したらしい。コストは1/1000とか。激動の予感がする。
自動運転も、当初20年代中に実現かと騒がれていたが、21年22年に完全自動化を各社宣言した。ビックリだ。開発競争に加速がついてきた。
ライドシェアリングも急成長している。中国やインドに勢いがあることがすごい。従来、所有価値を追求した後使用価値にシフトするのだが、合理的な国民性は一気にシェアリングへと突き進む。ここ数年は世界の自動車は増えるだろうが、その後一気に減速する。
新規参入の困難だったビジネスモデルが崩壊し、新たな挑戦者が挑みかかる。IOTの進化で使用価値も付加される。車内での多様な生活が実現するのだ。
従来の部品ラインが閉鎖され、新たなサプライチェーンが世界に再構築される。ここから先20年間の変化は、予想されるレベルより激しいものになりそうだ。見届けたいと思う。努めて長生きしよう。