美しい理念は、常に危険をはらむ 歴史の教訓
第一次世界大戦後、ドイツ革命を経てドイツ帝国は崩壊し、ワイマール憲法は生まれた。主権在民や社会保障を規定した、当時もっとも進んだ憲法だった。
しかし、その憲法下ナチスは躍進し、ヒットラーによる独裁国家へと変貌した。彼は選挙を制したのだ。主権者による選択だった。
北朝鮮による脅威が増大し、核保有や核配備が議論されだした。いささか唐突な感じはいなめない。特定失踪者の中の拉致と疑われる人数は、270名もいる。はるか昔から脅威であった。それをことさら議題に上げなかっただけだ。
一国平和主義を唱える「リベラル」は、極東の現実を語らない。その結果、突然起こる国際情勢に説得力を持たない。外交と一言でいうが、理念だけの外交が通じるような極東情勢ではない。
綺麗な理念が、突然現実に直面し、ナチスドイツのような悪夢を生んだ歴史を改めて思い起こす必要がある。