ロボット プログラミング 科学教育 岡山市

21世紀に生きる子供たちに伝えておくべきことは

公教育と明確に違った体験型学習(Active learning)を実現するのが私の願いです。未来の創り手となる子ども達に何を準備しなくてはならないのか。児童期の多様性を尊重し、Scientific literacy(科学の論理展開力)の育成を目指します。

失われた学びの多様性 取り戻す時

学校の単元別座学授業と補習。定期テストと偏差値と内申書。この一元的教務体系が戦後営々と継続されてきた。唯一日本的特性として評価された「部活」も指導者不足と教員の時間外労働の削減のため変質しつつある。学びの多様性は失われたままだ。


インドでは、新興企業が社内大学を設立し、地方で埋もれた人材を教育し、先端技術のエンジニアに育て上げている。そのインドの企業が、日本の過疎地に拠点を築き、そこで育つ子供たちを自らの社員として自前の大学でAI技術者として育て上げる。早稲田の経営大学院の教授曰く「日本のほにゃらら大学に行くより、英語・数学・プログラミングが学べて優れている」と感嘆の声を上げた。高い授業料払って、中途半端な大学へ行くより実質的で確実である。さらに給与も支給される。ドイツでもこのような制度はある。


学校のプログラミング教育が義務化されると同時に、トヨタやグーグルが支援に乗り出す。文科省と経産省も、民間の力なしでは解決できないとやっと分かったようだ。学びの多様性を取り戻し、普通科→大学へと無批判に時間と金を浪費することへの反省が必要。


社会に出て、内なる衝動にかられ、大学や大学院の門をたたく欧米の学びは、本質的である。集団卒業から集団進学は奇形でもある。いびつな一元的教育の清算をすべき時が来た。日本は戦前の方が学びの多様性があった。それほどに今は選択の余地がない。息苦しい。それに偏差値とか共通試験とか合理化と序列化のみが横行している。


新融合やイノベーションの21世紀に、20世紀的教育システムは無用の長物だ。日本の個人別GDPも研究論文の質も、どんどん順位を下げ中堅国以下の位置になりつつある。残された時間は少ない。

AI時代を生きる子どもたちへ

2020年の小学校指導要領に加えられる「プログラミング」は、その後中・高へと情報科目として必須化されていきます。2024年の新大学共通試験では英数国と並び「情報Ⅰ」として必須科目となる予定です。では、なぜそうなるのでしょうか?


2011年ドイツの「インダストリー4.0」に始まるデジタル情報のネットワーク化はアメリカのGAFAに発展し、2015年「中国製造2025」にまで拡大しました。世界はITネットワークで全ての物が繋がるIOT革命に突入します。「第四の産業革命」と呼ばれるものです。AIとネットワークによるデータ社会は、今後30年間で「人間の寿命」や「働き方」や「生活様式」や「社会・法体系」をも変えていきます。さらに、エネルギー政策や安全保障までもが異次元に進みます。スマートシティーやサイバー・宇宙軍などです。


21世紀、どの職業に就こうとも、データサイエンスへの教養は避けて通れません。必要なのは文理融合の素養です。安倍首相もダボス会議で、「産業のエンジンはもはや石油ではなく情報で動いてゆく」と発言したほどです。しかし、残念ながら日本の情報科学教育の現状は、アジアでも後進的な位置にあります。


当塾は、6年前より「アルゴリズム」に基づいた思考訓練としての「プログラミング」講座を運営してきました。分析・発案・実行・修正と失敗を糧にする試行錯誤を繰り返す演習です。問題を要素に細分化して解決する手順を考察する「デザイン思考」の訓練に重点を置いています。パソコン教室などでのプログラミング技法習得とは違い、国語の読解を基本に数理で展開思考します。マーケティングの第一線で情報処理にあたった実務者や大学院で永年研究指導に従事してきた研究者によるコーチングでミッションクリアー式演習を実現します。


社会問題に着目し、科学技術を駆使して解決法を見つけ、実行する力を育むことが世界標準のSTEM教育の課題です。常に社会との接点を意識した指導を重視します。