ロボット プログラミング 科学教育 岡山市

21世紀に生きる子供たちに伝えておくべきことは

公教育と明確に違った体験型学習(Active learning)を実現するのが私の願いです。未来の創り手となる子ども達に何を準備しなくてはならないのか。児童期の多様性を尊重し、Scientific literacy(科学の論理展開力)の育成を目指します。

「単線路線」のエリートになるな 3.11の教訓

福島第一原発の国会事故調査員会の委員長である黒川清氏の指摘は重い。原発の事故は自然災害によるものではなく、政府やメディアや学者たちが東京電力に取り込まれ、問題を放置し続けた結果だと喝破している。原子力事故は89年以来多発して死者も出していたのだ。それを政官民学で「安全」と決めつけていた。最近の企業のデータ改ざんや役所の隠ぺい工作と軌を一にしている。ガバナンスの欠如だと。

古い公共性の高い企業や役所のリーダーは年功序列で純潔の単線路線のエリートだ。その組織は異論を受け入れる度量はなく、忖度のみの男社会となる。国際競争にもさらされず温存されてきた。しかし、今や世界がそれを許容しなくなった。


しかし、事故調査員会の提案を受けながら、国会はいまだ独自の監視機能を作れていない。遠からず立法の不作為は指弾される日が来る。なぜ異論を受け入れ大局的な判断で組織運営を担える人材が育たなくなったのか?明治の維新はあまりにも遠い。日本の近代化を支えた明治の人材は、広く欧米を学び、大局的な国益を志した。昭和の初期までは間違いなくそうだった。


この国は、戦後何を得て、何を失ったのか?
戦後と共に生きて来た者として考えざる負えない黒川氏の指摘であった。ただ一つ言えることは、国民各層に科学の教養を定着させ、科学的事実を正確に評価できる人材をより多く育てることが肝要と考える。

自動車業界が塗り替える産業地図

二年前まで続いた20世紀の業界地図がついに逆転した。特許競争力で,自動車大手をGoogle傘下のAI企業が抜いてトップに立った。予想が現実となった。しかも、新興の米国勢はレベル3以上のデータマシーン特許が中心だ。既存の日本など自動車メーカーはレベル1の特許が中心でハードの制御関連がメインだ。
この状態が続けば、IT革命と同じく先行組の総取りとなる。マイクロソフトやアップルのような存在が自動運転でも実現すると、トヨタ・日産・ホンダなどは加工組み立て工場と化す。利益は中枢データ処理システムの供給元に集中する。ビッグデータも独占される。


一方、欧米では傘下の部品会社が再編されメガサプライヤーとして系列を離れた。高収益を上げ開発投資も大規模化し、基幹系制御の体系を進化させている。インダストリー4.0を標榜するドイツが先行組だ。トヨタも系列以外のドイツ系メガサプライヤーを意識せざる負えなくなる。競争が「系列企業」を解体する。


多くの関連企業を持つ20世紀の巨人が、21世紀変身する。産業地図は塗り替えられ社会構造にまで波及する。影響は計り知れない。
遠からず岡山県下の産業界にも大きな変化が起こるだろう。
あっという間に身近に迫る21世紀の「データエコノミー」の世界はこれまでとは違う。


「OKグーグル どうしたらいいのか教えて?」