激動に耐え、活躍する乱世の人材を育成しよう
新型コロナのパンデミックは加速する。GDPから大きく離反し膨張した金融債権は、CLOを中心としたリスク債権として暴発寸前の領域にある。原油価格の暴落は、この引き金になりうる。
各国中央銀行は、金融緩和しかすべがなく、球は出尽くした。しかも金融バブルを増幅している。まぎれもない「危機」である。
非常時の「米国国債」や「円」が売られる、かつてない異常な状況だ。現金しか、ドルしか信用できない。
消費増税とオリンピック延期、パンデミックと金融収縮、さらにサプライチェーンの停滞と断絶。私事ではあるが、関わる企業の年度末を前にした人材難などなど。公私ともに激動する。
雇用はより急速に流動化し、競争はドミナント化する。AI人材や高度人材は、より高給をとり自律する。一方、普通に横並びで進むサラリーマンには多くの困難が待ち受ける。
この21世紀こそ、次代を担う若者に「乱世の能力」を教育すべきだ。混乱の中で集中力を増し、事態を把握し好奇心を持って主体的に活動できる。そんな人間に育てなくてはならない。