ロボット プログラミング 科学教育 岡山市

21世紀に生きる子供たちに伝えておくべきことは

公教育と明確に違った体験型学習(Active learning)を実現するのが私の願いです。未来の創り手となる子ども達に何を準備しなくてはならないのか。児童期の多様性を尊重し、Scientific literacy(科学の論理展開力)の育成を目指します。

未来予想図 フィンランドに学ぶ

北欧の小国で、資源が乏しいにもかかわらず個人別GDP15位を確保しているフィンランド。日本は26位である。


教育に大変熱心で、OECDのPISA検査でも上位の常連国だ。フィンランドは、小学校から大学まで教育費が無償で、さらに小中学校では教科書やノート・教材も支給されるため、子ども達は平等に学習の機会を得られる。また、学校に通う義務はなく、家庭での学習も選択できる。特筆すべきは、世界幸福度ランキング2019で、2年連続の1位。日本は58位だった。


日本とフィンランドで子育てを経験した人によると、フィンランドの子どもは、幼い頃から主体的に学び、考える環境で育っているとのことだ。例えば、道徳の教育について。フィンランドでは、「人生観の知識」という科目がある。その教科書の基調となるものは「世界はどのようなものか」「私たちは、何を知ることができるか」「幸福になるためには、どう生きたらいいか」という問いだ。子どもにはこの問いに関する課題や質問が提示され、自分自身で考えることに重きが置かれている。自問自答が基本だ。


一方日本の道徳では、「規則正しい生活をする」「勉強や仕事は、しっかりと」「集団に進んで参加」という「義務」を教える内容が多い。さらに学習指導要領を見ると、「履修させる」「考察させる」「理解を深めさせる」という使役動詞のオンパレードだ。文部科学省は「~させる」がお好きなようだ。


21世紀の技術覇権は、米中で激しく争われる。少子高齢化と低成長が続く日本の未来予想図では、米中に割り込むより、フィンランドに学ぶ方が現実的なのかもしれない。

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