算数がより重要な学科となる
首都圏の中学受験で、トップ校は4教科入試が可能だ。しかし、第2グループからは選択が絞られてくる。トップ校と同じ受験日の午後に組まざるを得ない。従って、教科を絞り込む必要がある。
1教科ないしは2教科だけで、素質のある子を選別したい学校側が選ぶのが算数(数学)だ。出題形式も長文読解にし、科学データも出題に加える。最近の出題様式は学科がなにか一目では分からない場合もある。
先進国のPISA基準では、「科学リテラシー」・「数学リテラシー」・「読解」だから学科にこだわる必要はそもそもない。折しも、データサイエンティストが時代の要請である。これから数学的資質は必須だし、読解力と数学は表裏と唱えるAI構成の専門家も多い。
当塾では、そろばん教室で数の視覚的把握を訓練する一方、数が図やグラフと直結するイメージ化能力の育成をパズル道場で稽古している。計算は重要だが、方程式とグラフの相関や「空間へのイメージ化」と「仮説思考」は将来より重要性を増してくる。
機械学習に必須の確立やベクトル列。その理解に耐えうる数のイメージ化能力こそ真の数学基礎力だと思う。経団連は大学全学部への数学の導入を要請している。