老後30年真実を話してなぜ謝る 麻生金融大臣
自宅のパソコンにはシュミレーションがある。5年ほど前から書き込んでいる年齢別収支の実績と予定だ。生涯賃金など全て見通せる資料となった。
私の試算でも、夫婦の年金予定額に加えて現金2千万円程度のストックは最低必要となる。80歳程度生きるとしてだ。それが、90歳や100歳となれば、必要な現金資産は拡大する。ましてや、予定する年金が減額されるリスクが高いとなれば、より必要な現金額は増える。
この事実を、「100年安心」とか言って隠ぺいしてきたのが厚生労働省とマスコミだ。金融庁は事実を述べたに過ぎない。そこで、マスコミは麻生氏の「不適切な表現」を事実を棚上げして報道する。真実を語って何が悪いのか。提灯記事に埋め尽くされたマスコミ報道も見飽きた。
ゲノム解析による早期治療法の保険適用も、高いから重篤な患者に絞るという愚策を出す厚生労働省。英国やオランダなどのようにコストダウンを図り、AIを使って審査を早め、本来の初期段階での活用に政策の重点を置くのが世界の先進医療の姿だ。データの量が勝敗を決めるからだ。科学技術と政策の趣旨がかみ合っていない。
昭和の役人感覚で21世紀の先端医療を差配する醜態と「昭和のツケ」を引きずる年金政策にはほとほと困惑する。厚生労働省を分割して、早く立て直さないと日本のアキレス腱となる。小泉進次郎さん?だから厚労部会長になったのではないですか。