文系・理系と誰が決めた 日本だけの枠組み
「私立文系」=数学の嫌いな生徒の進む道 これが多くの弊害を生む歪んだ教育だ
経団連は、文系学部の数学必須化を大学側に要求する。今後トップ同士の協議も定期開催するとのこと。遅すぎた。しかし、歪んだ日本の戦後教育を矯正する機会になればと思う。そもそも、数学を学ばない教育制度を誰が決めたのか?
高等学校まで数学は必須化されている。大学入試でなぜ必須化しないのか?不得手なら他教科で高得点を取り、挽回するもよし、最低の点を取る努力をすればよい。なぜなら、21世紀に数字抜きの社会・経済などないからだ。
日本は、「理系」も偏り、「文系」も偏る。デジタルエコノミーやイノベーションには文理統合の教養が必須だ。また、サイエンスも高度化し、歴史や哲学の領域と不可分の進化が進む。バイオやAIは「神の領域」に近づきつつある。サイエンスの現場もリベラルアーツは必要だ。多国籍・多様性の中に生きる21世紀人材の育成に「日本式文系」「日本式理系」の歪んだ枠組みを振りかざす「ガラパゴス教育」を推進する社会通念を解体するべく当塾はある。
全ての論理の基盤が国語にあり、サイエンスの母国語が数学だ。文と理は不可分だ。