イノベーションの源「夢」や「怒り」を失うな
明治維新の志士たちを駆り立てたのは、封建制度の中で虐げられた下級士族の「怒り」「恨み」だった。同時に坂本龍馬に代表される自由社会への「理念」「夢」だった。
昨今、世界に激震が走るIT革命の創業者たちも、幼い時の妹への「思い」「夢」をプログラミングの端緒としていた。また、車がつかまりにくい配車システムへの「怒り」や宿が取れない予約への「失望」がイノベーションをリードしている。
常に、情念が時代を画する新機軸の原動力となる。
観察眼と情念から問題解決はスタートする。
日本の子供たちにも、感情の発露を表現する能力を見出して欲しい。体験学習で。
ただ、選挙で苦労した鬱憤を党首に吐き出すとか、選挙民に「卑怯者」とののしられた恨みをマスコミで垂れ流すようなことは慎んでもらいたい。イノベーションにつながらないし、なにより世界に通用しない。教育上極めて問題がある。