けがの功名 三菱自動車(水島製作所)
英・仏に続いて、中国は本気だ。19年に新エネルギー自動車の取り扱いノルマを10%以上と課す案が浮上している。内燃機関の生産禁止も英仏2040年より早くなりそうだ。
世界最大の自動車消費国が変貌する。世界のモータリゼーションは激震するだろう。そこで、日産・ルノーの支援を頼んだ三菱自動車だが、電気自動車の生産拠点に位置づけられるとか。水島は有力な三社連合のEVの拠点となるらしい。
一時は、岡山から自動車産業が消えてしまうのではと気をもんでいたが、「けがの功名」とはこのことかと思う。自動車産業はすそ野が広い。内燃機関よりは少なくなるとは言え、多くのサプライチェーンが構築される。しかも、21世紀型産業が形成される。
岡山で学ぶ多くの人々が、誇りをもって携わることを期待する。