これまで当たり前のものが 消えていく
毎朝新聞を読む。しかし、こどものころから常識としてあるものが、サッと消えていく。
私より少し上の世代、団塊世代にとって、アメリカは時代を体現する象徴であった。ソ連や東欧の社会主義国の崩壊により、それは加速されたかに見えた。
多くの技術者や起業家を海外から吸収し、アメリカの産業は世代交代し、世界を席巻し続けてはいるが、保守的な白人社会は瓦解した。
旧来の製造業などに依存したブルーカラーは失業し、学歴のない人間は、新しい産業需要に対応できないまま薬物に溺れる。米国は、働き盛りの男性の就業率が先進国で抜きんでて低い。トランプ政権が生まれた温床がそこにある。民族差別は、彼らの悲鳴と同じだ。
一方、日本では、なつかしい二輪車が廃盤となる。昔、配達でおなじみのスーパーカブが消えてしまう。ヨーロッパの「ユーロ4」に準拠する環境規制がスタートする。国内のガラパゴス規制を改め、環境・安全規制を一新する。なつかしい名前の多くの二輪車が消えていく。
世界中の、人口と資源のバランスが流動している。アジアはより大きくなる。このアジアの島国として、我々日本人が、身に着けておくべき教育とは。最大の国家課題と考える。